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ストーリーに迫ります

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快適な心拍数計測で、より効果的にスポーツを楽しんでもらいたい
平山壮一

2015.10.05

「C3fitが目指すのは、つねに快適に着用できること。3つのCの中でも、とくに“Comfort”が最も重要なワードだと言っても過言ではありません。『他と比べて動きやすい』『着ていて気持ちがいい』といった言葉がお客様の口から聞けると、すごく嬉しいですね」

C3fitのC3とは、着圧で働きかける“Compression”、身体機能を整える“Conditioning”、あらゆる動きを快適にサポートする“Comfort”を意味する。ブランド誕生の09年から携わってきたMDの平山壮一さんにとって、この3つのCが物作りの基本であり、最優先にしてきたポイント。とくに重視するのは“Comfort”だ。そして、ブランドに対するこだわりを注ぎ込んで開発したのがC3fit IN-pulse。着用するだけで心拍数を計測できる国内初の“着るウエアラブルセンサー”である。メンズはTシャツ型、ウィメンズはブラトップ型を開発した。

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サンプルのテスト走行は自分でやりたい
ブランド初のアイテムのタイツから、サンプルのテスト走行をしてきた平山さん。心拍数や心電波形など生体情報を取得できる機能素材hitoeを用いたC3fit IN-pulseでも、テスト走行者を買って出た。

「モデルが着ているのを見てるだけでは、身体にフィットしてるからどのサンプルも同じに見えてしまうんですよ。でも、自分が着用して走れば、話は早い。微妙な着圧の違いが感覚でわかるんです。」

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自宅近く、標高180mの湘南平は急勾配の登り道もあり、心拍計測にはもってこいのロケーションだ。ただ、データ収集を重ねる過程では、エラーに悩まされたことも。
「一回で上手く計測できたからといって、次が上手くいくとは限らないんです。温度や湿度は汗の量とも関係して、計測に大きく影響します。さまざまな状況で、僕だけでも何十回も検証を行いました」

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心拍数計測がもっとスポーツを楽しくする
総距離160kmにも及ぶULTRA-TRAIL Mt.FUJI(UTMF)も、サンプルを着用して走った。このレースでは、心拍数を計測する有効性を身をもって感じたという。

「それまで、トレランやランニングの登り坂では、気合と根性で頂上まで登って5分、10分休憩してまた走り出すといったやり方でした。でもUTMFのコースでいちばんキツイ800mほど一気に標高が上がる登坂も、動き続けられる心拍数を保って走ったんです。前回、同じコースを走ったときは地獄のように感じた場所ですが、別のルートのように楽に感じました。上り終わって休憩しないで済むので、結果的に、上手くレース運びができたんです」

フルマラソンに出るレベルのランナーでも、心拍計測を行っている人はかなり限られているのが現状だ。それでも、心拍数計測は、トレランに限らず、どんなスポーツでも取り入れてほしいと強調する。

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「落ち着いてやるのがいいと言われるヨガなら、精神的に負荷がかかっていない状態でやれているのか心拍数で確認できますし、ダイエットのために走る人にとっては、脂肪燃焼する領域まで心拍数がちゃんと上がっているかどうか、心拍数を見れば一目でわかります。スポーツをするすべての人が、心拍数を測ることで、もっと効果的に、もっと楽しくできるんです」

心拍計測が浸透しないのは、面倒だという思い込みとベルトを巻くわずらわしさが大きな理由だろう。その点、C3fit IN-pulseは、ウェアを着るだけで計測できるので、気軽に、そして快適に、スポーツシーンに心拍計測を取り入れられるはずだ。

「今後は、世界にC3fitをもっと広めていきたいと思っています。世界6大マラソンのすべてで、C3fitのブースが出ている。そんなブランドにしていきたいですね」

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平山 壮一(ひらやまそういち)
1973年6月8日生まれ、埼玉県北葛飾郡杉戸町出身。高校時代からの15年間はラグビーに打ち込む。ゴールドウインに入社後は9年間の営業の経験をした後に、企画開発担当となる。C3fitには、ブランドを立ち上げるところからマーチャンダイザーとして携わっている。現在は、ラグビーで培った足腰の強さを活かして、ロードランニング、トレイルランニング、ロードバイクを行い、自身がテスターとして繰り返し商品チェックを行いながら新製品の開発を続けている。

(写真 依田純子 / 文 小泉咲子)

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