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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

ビーチキャンプに欠かせない、SUPという相棒 前田勝哉

2023.10.20

「アウトドアでアクティブに遊んでいるスタッフが多い」とうわさの〈THE NORTH FACE+ アミュプラザ長崎店〉。釣りからトレイルランニングまで、スタッフたちが好むアクティビティはさまざまだが、みんなに共通する遊びがキャンプ。スタッフ同士で休みを合わせてキャンプトリップに出かけることも珍しくないという。なかでも、海に囲まれた長崎らしいスタイルのキャンプを実践しているのが、前田勝哉さんだ。

「9年前、アルバイトスタッフとしてこの店舗に入り、周りのスタッフに感化されてキャンプに出かけるようになりました。初めはキャンプのことなど何もわからなかったのですが、経験を積むうちに、キャンプ道具の機能やディテールに興味をもつようになり、いつの間にか、季節ごとに異なるキャンプの楽しみ方や、おすすめの装備とその使い方をお客さまに提案できるまでになっていました。この店舗にはキャンプ好きのお客さまも多く来店されるので、キャンプネタで会話が弾むことも少なくありません」

アクティビティを加えたら、キャンプの幅が広がった

前田さんのキャンピングライフに転機が訪れたのが、いまから3年前のこと。

「SUPを始めたことをきっかけに、SUPとキャンプを組み合わせたビーチキャンプの魅力に目覚めました。長崎育ちながら、これまでマリンスポーツにはまったく取り組んできませんでした。けれども、SUPを始めて、長崎にはマリンアクティビティとキャンプのどちらも楽しめるスポットが点在していることに気づき、そのメリットを生かせるようになりました」

前田さんが連れてきてくれたのは、彼自身の実家にもほど近い秘密のビーチ。真っ白な砂、コバルトブルーの海。長崎中心部から車を40分ほど走らせると、そこには信じられないほど美しいビーチが広がっていた。

「ここにはシャワーやビーチハウスといった便利な設備がないので、訪れる人も少ないんです。自ずとデイキャンプ中心になりますが、気温の高い日中はのんびりSUPに乗ったり、ポップアップテントの下でゴロゴロしたり。日が暮れてきたら焚き火をして、夕日を眺めて。そんな休日を過ごすには最高のロケーションです」

 

そう言うと、車からインフレータブルSUP(空気を入れて膨らませるSUPボード)を取り出して空気を入れ、あっという間に海の中へ。パドルを操り、ぐんぐんと沖へ漕ぎ出して行った。

誰でも乗れる。それがSUPの魅力

SUPの起源は1960年代のハワイにさかのぼる。もともとはサーフィンのスキルを磨くためのトレーニングギアとして開発され、地元のサーファーたちの間で広まったものだ。SUPのボードはサーフボードよりも長く、水上での安定感に優れるため、波が立っていない日でもテイクオフできる。現在は、サーフィンのように波に乗ったり、川や湖でクルージングしたり、さまざまな用途・ロケーションで楽しまれている。

「数年前、SUP好きの先輩と一緒に海に出かけた際、初めてSUPを体験しました。波に乗れるようになるまでに時間がかかるサーフィンは、初心者にはハードルが高く感じられますが、SUPの場合、海面が穏やかな日であれば、たとえ初心者でもその日のうちにクルージングを楽しむことができます」

SUPのおもしろさは?と尋ねると、「海面をのんびりクルージングする解放感。船よりも小回りが効くので、小さな洞窟の中を探検することもできます。海での遊びの幅が広がりますよ」と前田さん。そんな前田さんにとってSUPクルージングに欠かせないものは、パドルと音楽とシュノーケルセット。

「ボードの上で音楽を聴きながらボーッとしたり、岩場のすぐ近くまで行って海中に潜ったり。そんな“無”になる時間を1人、満喫しています」

現在は、店舗スタッフだけでなく、前田さんの妻やその友人家族と一緒にビーチキャンプに出かけ、SUPを体験してもらっている。「子どもから大人、高齢者まで、幅広い年齢の人が体力差やスキルの違いを気にせず楽しむことができますから」と前田さん。SUPはビーチキャンプの名盛り上げ役なのだ。

また、店舗にはSUP好きの顧客も訪れるそうで、SUPのポイントについて情報交換するなど、新たな趣味が日々のモチベーションになっているようだ。

「SUP歴は3年くらいなので、長崎以外の海での経験はありませんが、今後はコンパクトになるインフレータブルSUPをキャンプ道具とともに車に積んで、妻と一緒にさまざまな土地を旅しながら、川や湖といったロケーションでもクルージングしてみたいですね」

チャレンジといえば、前田さんにとって人生でいちばんのビッグイベントが来月に迫っている。

「結婚式です(笑)。会場には中庭があるので、そこにテントを張ってチェアや焚き火台を置き、キャンプのシーンを作り込む予定。妻が見ているとも限らないので、『目下、このプロジェクトに全力で取り組んでいます!』と書いておいてください」

(写真 田邊信彦 / 文 倉石綾子)

  1. 前田勝哉(まえだ・かつや)
    1991年長崎県長崎市生まれ。中学時代は野球部、高校時代はバトミントン部に所属し、部活に明け暮れる。地元の専門学校を卒業後、福岡市にて介護職に従事。このとき、〈THE NORTH FACE+|CANAL CITY HAKATA〉に通うようになったことをきっかけにブランドのファンになり、アパレル産業の仕事に興味をもつように。退職後、長崎市に戻り、〈THE NORTH FACE+ アミュプラザ長崎店〉のスタッフ募集を目にして入店。以降、9年をこの店舗で過ごす。また、長崎に戻ってきて地元の強豪草野球チームに入部、7年ほどプレーしていた。

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