ラグビーとライフスタイルを繋ぐ唯一無二のショップに長尾浩靖
2017.05.02
2017年3月15日、新丸ビル内にオープンした「RUGBY PLUS CANTERBURY」。「CANTERBURY」といえば、ニュージーランド生まれの老舗ラグビーウェアブランド。2015年、日本で大ブームを巻き起こしたラグビーW杯で、日本代表選手たちが着ていたウェアも「CANTERBURY」だ。「RUGBY PLUS CANTERBURY」は、その新カテゴリーとなるワークアウトスタイルショップ。ワークアウトからライフスタイルまで幅広くウェアやアクセサリーを提案する。
ラグビーと聞くと、パワフルで激しいスポーツというイメージが先立ち、カジュアルなタウンユースのライフスタイルウェアとはなかなか結びつかない。
「確かに、“ラグビー”は強さが全面に出るスポーツで、“ライフスタイル”とは両極端のイメージ。『自分には関係ない』と敬遠される可能性は十分に考えられます。ただ、CANTERBURY最大の強みを考えた時、“ラグビー”は絶対に外せないブランドのコア。そこから逃げてはいけないと思っています。ラガーマンにもそうでない方にも『かっこいいよね』と思ってもらえることが大事ですね」と販売部リテイルグループマネージャーの長尾浩靖さん。
そうした考えを具現化するための工夫が、RUGBY PLUS CANTERBURYのアイテムには、さり気なく、しかし確実に施されている。これまでのCANTERBURYでは、ラガーマンの体型を意識していたことで、シルエットも大きめでゆったりとした商品が多かった。しかし、RUGBY PLUS CANTERBURYでは細身にしつつも、運動性を高め、スタイリッシュなスタイルを提案。店のつくりも、木材や黒皮鉄の什器を選び、ラグビーならではの強さを表現した。
さらに、ミニマムなデザインとモノトーン主体のカラーリングによって、手持ちの洋服とも合わせやすくし、例えばラグビーと関係の薄いスポーツマインドを持った人、もっと言えばスポーツから離れ、シンプルにファッションとしての洋服を求めている人にも受け入れやすいラインナップを揃えた。「オープンしたばかりですが、デザインを見て、アイテムを手にとってくださっている方もいると手応えを感じています」
初出店の土地に、日本有数のビジネス街、丸の内を選んだのも意外に感じられる。「近隣の大企業には、早慶などを卒業したラガーマンが多いんです。その方々にアピールするため適した土地が丸の内。また、2019年に日本で開催されるワールドカップに向けて、日本の玄関口でもある丸の内に出店することに意味があると考えました」
RUGBY PLUS CANTERBURYがブランドの入り口に
実は、長尾さんは中学から大学までラグビー部に所属していたラガーマン。「ガッシリしてぶつかり合いに強い選手、背が小さくて器用な選手、脚が早い選手と、それぞれが自分の強みを持って同じピッチに立ち、15人が助け合いながら勝利というひとつの目標に向かって結果を出していく。そうした競技性に惹かれました」。長尾さんがプレーしながら感じていたラグビーの魅力的な競技性は、そのまま「RUGBY PLUS CANTERBURY」という新カテゴリーを成功に導くプロセスにも活かされるはずだ。
「このショップでお客様から得られる情報をフィードバックして、RUGBY PLUS CANTERBURYをさらにいいものにしていき、スポーツシーンに波及させていくことが今後の目標。2015年、日本で巻き起こったラグビーフィーバーが落ち着いた今、RUGBY PLUS CANTERBURYを入り口に、またブランドやラグビーに興味を持つ方が増えたらすごく嬉しいですね」
- 長尾浩靖（ながおひろやす）
弱小ラグビー部が花園に出場するまでを描いた大ヒット青春ドラマ「スクールウォーズ」の影響で、中学校に入学する前年に創部されたラグビー部に入部。まったくルールもわからない「ゼロベース」からのスタートだったが、大学までプレーし続けた。ポジションはゲームをコントロールするスタンドオフ。新卒で入社したのは車関係というまったくスポーツともアパレルとも関係のない業種だったが、社会人3年目で「ラグビーに関わりたい」という想いを成就させ、カンタベリーオブニュージーランドジャパンに入社。
RUGBY PLUS CANTERBURY
東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸ビル4F
☎ 03-6256-0957
営業時間：11:00〜21:00（日祝〜20：00）
HP：http://www.goldwin.co.jp/canterbury/
（写真 小暮哲也 / 文 小泉咲子）
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