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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

キックボクシングで汗を流して自分をリセット 小林季里

2022.01.13

バシッ バシッ バシッーーー午後のキックボクシングジムに大きな音が響く。軽やかにステップを踏みながらサンドバッグを相手にパンチやキックを繰り出しているのは、小林季里さんだ。

JR琵琶湖線の瀬田駅近くにあるジム「Maynish KICK BOXING」に通って、たっぷりと汗を流すのが休日の楽しみなのだと小林さんは言う。ジム2階の女性専用フロアへ向かい着替えと準備運動を済ませると、早速鏡に向かってシャドーボクシングを始めた。時折キックも挟みながら今日のコンディションを確かめ、自分と対話するような時間が流れていく。

10分ほどが経った頃、グローブを装着してサンドバック打ちへと移った。小柄な小林さんが鳴らしているとは思えない、サンドバックから響く重く大きな音。その音を聞いていると、小林さんのパンチやキックがサンドバックの芯をとらえているのだということがよくわかる。

体が温まってきたのを見計らい1階へと移動して、会長の西尾さんを相手にミット打ちへ。1ラウンド3分のミット打ちを3ラウンド。小林さんがパンチやキックを繰り出す間にも、西尾さんからのアドバイスが飛ぶ。じゃあ、休憩して次いってみようかと西尾さんが言うと、リングの外に出た小林さんは防具を装着し始めた。

「女性会員さんは60人以上いますが、スパーリングをするのは季里ちゃんだけです。みなさんはフィットネスが目的なのですが…彼女は違いますね」と西尾さんが教えてくれた。防具をつけていたら全然痛くないので! と小林さんがリングへと戻ると、スパーリングが始まった。パンチやキックを繰り出しつつ攻撃を防御したり、どこかに攻撃の隙がないか目を凝らしたり、練習の空気がグッと濃密になった。

ラウンドを重ねるごとに小林さんの息はあがってきたけれど、ずっと笑顔。体を動かすことの楽しさを存分に味わっている、そんな1時間を見せてもらった。

「SPORTS FIRST」を体現してきたこれまでの自分

〈THE NORTH FACE+グランフロント大阪〉に勤務している小林季里さんは、結婚を機に兵庫県神戸市から滋賀県大津市へと移り住んだ。片道1時間半かかる職場と自宅の往復に慣れてきた頃、ずっとやりたいと考えていたキックボクシングを始めたのは、新しい土地で打ち込める趣味が欲しい、友達が作れたらいいな、そんな思いだったそう。いつから始めたんですか? の問いに、半年ちょっとですねと聞いて驚いた。先ほどのミット打ちやスパーリングは、もっと長く練習している人のそれに見えたからだ。

「実は4歳から空手をやっていたんです。小さい頃から体を動かすことが大好きで小中高ではバスケもかなり本気でやっていて、バスケの練習が終わったらそのまま道着に着替えて空手に行く学生時代でした。本当にスポーツばかりやってきましたね」

そんな小林さんが高校卒業後に進学したのが、びわこ成蹊スポーツ大学の野外・レクリエーションスポーツコースだった。アウトドアスポーツ全般、そして環境教育やキャンプ教育を学ぶことができる大学で、キャンプを通じて子どもたちの成長を促すプログラムを組む面白さを知った。

「大学の時の夏休み、無人島キャンプ帰りに西宮ガーデンズにあるTHE NORTH FACEに立ち寄ったんです。その時に接客してもらったスタッフさんとお話する中で、『KIDS NATURE SCHOOL』の存在を知りました。アウトドアやキャンプ体験を通じて子どもたちの生きる力を育むという取り組みも、ゴールドウインのSPORTS FIRSTという考え方も自分がやってきたこととピッタリ重なって、THE NORTH FACEで働きたい、いつか『KIDS NATURE SCHOOL』に関わりたいと思うようになりました」

強い思いで携わる『KIDS NATURE SCHOOL』

かくして入社後、〈THE NORTH FACE+グランフロント大阪〉に配属となった小林さん。現在はキッズコーナーと店舗のSNSの運用を担当している。

「SNSは入社当時からずっと担当をしていて、自分でモデルもやるしコーディネートを組んで写真を撮って文章も考えます。インスタを見たお客様から問い合わせがきたり、コーディネートを他店のスタッフから褒められるのも嬉しいのですが、何よりどうしたらアイテムが売れるかを考えるのが楽しいです」

そんな小林さんは2021年、念願を叶えて『KIDS NATURE SCHOOL』の担当も兼任することになった。しかも初めての経験ながら、大阪の各店舗から担当者が選出されて結成されるチームのリーダーに立候補したというから思いの強さも別格だ。

「そもそも入社の理由が『KIDS NATURE SCHOOL』だったし、店長にトライしてみたら? と言われたことにも背中を押されて、リーダーをやらせてもらっています。初めてのイベントとして7月に豊能町の初谷渓谷でトレッキングをしながらの水遊びを企画していたのですが、コロナの影響で中止になってしまいました。それ以降は新規イベントが企画できていなくて…来年こそは山の麓でキャンプイベントを実現したいですね」

最良のバランスは「全力で働いて全力で体を動かすこと」

やりたい仕事に携わることができている今、全力で仕事を楽しむためにも休日はめいっぱい体を動かすことが小林さん流のリフレッシュ法。始めて間もないとはいえ、キックボクシングは欠かすことができない大切な趣味となった。

「ミット打ちのバンッって音がスカッとして気持ちがいいんです。痛いという感覚もあるけど、気にならないほど熱中できます。それこそスパーリング中は余計なことを考える余裕もないんです。今日の晩ご飯どうしよう? なんて考えた瞬間に当てられちゃう。でも自分の拳と足でやりあうのは新鮮だし、全身を使ってスポーツをすることが私にはいい息抜きです」

現在は週1〜2回ジムに通っているものの、本当は週4回はキックボクシングをする時間を確保するのが小林さんの目標だ。「もう少しコンスタントにジムに通えるようになって自分の強さに自信がついたら、大会にも出てみたいですね。その時が来たら、会長に出させてください! って直談判をしようと思っています」

  1. 小林季里(こばやし・きり)
    1997年、兵庫県生まれ。びわこ成蹊大学スポーツ大学卒業後、ゴールドウインに入社し〈THE NORTH FACE+グランフロント大阪〉に勤務。キックボクシングのほかアウトドアスポーツ全般をこよなく愛し、同じ趣味を持つ夫とスノーボード、トレッキング、カヤックなども楽しんでいる。まだTHE NORTH FACEの店舗はないが外遊びの環境が豊富な滋賀県に「いつかフィールド店がオープンしたら嬉しいです」

(写真 桑島薫 / 文 桃井麻依子)

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