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SPECIAL TALK
身体が目覚める!アスリートが考える「リブート」とは
松田丈志×佐々木明

2019.05.09

水泳日本代表として4度のオリンピックに出場、4つのメダルを獲得するなど輝かしい実績を残してきた松田丈志さん。2016年の引退後はスポーツコメンテーターとして活躍する傍ら、ゴールドウインのコーポレートアンバサダーとして水泳やさまざまなスポーツの普及活動にも取り組んでいます。今回は松田さん&プロスキーヤー佐々木明さんという、超一流アスリートの対談が実現!「アスリートのリブート(再起動)」について語っていただきました。

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「NEUTRALWORKS.」各店舗で提供しているパーソナルストレッチ・サービス「REBOOTstretch by Re.Ra.Ku」は、現役時代に受けていたのと同レベルの施術を広く体験してもらいたいと、佐々木さん自らが監修を行ったコンディショニング・プログラム。休める身体に整える「リセット・ストレッチ」と、身体のクセや生活習慣からくる歪みを修正し、動ける身体に整える「リブート・ストレッチ」、身体本来の機能を呼び覚ます「パフォーマンス・ストレッチ」という3つの内容を提供しています。中でも特徴的なのは、リブート(再起動)と名付けられた「リブート・ストレッチ」。これは、本来のニュートラルなポジションに戻すことで身体を根本から「リブート=再起動」させようというもの。

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フルマラソンで受けたダメージをリカバリー

「東京マラソン2019」のゲストランナーとしてフルマラソンを完走したばかりの松田さんに、「REBOOTstretch by Re.Ra.Ku」の「リブート・ストレッチ」を受けていただきましょう。まずはオリジナルのチューニングポールに横たわり、トレーナーが現在の身体の状態をチェックします。このポールはバランスが取りやすいよう、通常のものよりも柔らかい素材で作られています。ここで可動域をチェックしたら、股関節や脊柱起立筋、腹横筋をリセット。

次にチューニングポールを外し、マットの上に直接、仰向けになります。「背中が緩み、脊骨がマットに沈む感じを味わえる」と佐々木さん。この状態でさらに肩甲骨から股関節、中臀筋など下半身にアプローチしていきます。トレーナーの佐瀬光さんによれば、昨日フルマラソンを走ったばかりという松田さんの下半身は、大腿筋を中心にガチガチに張っているとか。

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松田 フルマラソンを走るのは今回が2度目。初回のダメージに比べると今回はだいぶマシですが、脚はパンパンです。走っている間、危うくつりそうになったので、走り終わってプールに直行して1000mくらい泳いで、さらに交代浴も行って、最低限のリカバリーをしたつもりだけれど、それでもこんな状態です(笑)。

佐々木 大会後にちゃんとアクティブレストをしているけれど、そのコンディショニングのさじ加減はさすがアスリートだよね。次回は走る前に15分くらいの軽めの施術を受けるといいよ。現役の頃はきちんとアップをしてから動くのが当たり前だったけれど、現役を引退するとアップには手を抜きがちになるよね。

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ある程度身体をほぐしたら、ストレッチマシンを使って身体の部位ごとのハリやこわばりを緩めます。まずはチェストエクステンションで大胸筋から肩、肩甲骨回りにアプローチ。肩甲骨回りは佐々木さんも佐瀬さんも驚くほど柔らかく、スイマーらしい可動域は健在。続いてヒップフレックスで臀部をほぐし、股関節のつまりを解消します。

続いてアダクターで骨盤、股関節回りにアプローチ。骨盤は立体的な関節なので全方向から刺激を与えるのがポイントです。特に骨盤周りの筋肉と関節の硬さは色々な部位に故障となって現れがちで、ランナーに多いランナーズニーは骨盤の動きやすさが起因することが多いとか。「股関節の動きをスムーズにするには腸腰筋や大臀筋を緩めることが大切」と佐々木さん。さらにマシンを使って内転筋や大臀筋、ハムストリングをほぐしていきます。

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最後にもう一度チューニングポールの上に乗ってもらい、調整を行います。「チューニングポールはこの柔らかさが決め手なんです。ストレッチはアプローチしたいところに意識を集中させることが大切なのに、ポールが硬いとポールの上でバランスを取ることに意識の大半が向いてしまって、ストレッチに集中できない」(佐々木)

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40分の施術を終え、果たして2人の感想は?

松田 現役時代は当たり前ようのトレーナーにやってもらっていましたが、プロの施術を受けるのは実は久々。身体の余分な力が抜けていく感じを実感しています。プロに触ってもらうと、セルフストレッチの足りないところがよくわかります。

佐々木 松田くんの身体は、肩甲骨周辺は柔らかいんだけれど右側に少し強ばりがありました。股関節も全体的に硬い。左右差や走り方のクセが関係していると思うんだけれど、疲労の蓄積が右側に偏っているみたい。

松田 テレビで自分の走る姿を見てみたら、めちゃくちゃ左右に揺れているんですよ(笑)。ど素人感丸出しで恥ずかしかったな。ランニングフォームの指導を受けなくちゃって思いました。

佐々木 映像を見てすぐさま修正しようというところが、アスリートだよね。

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松田 スイムとランでは、メインで使う場所が全然違うんですね。スイムは背中がエンジンですが、ランは股関節を使う。スイマーは臀部の筋肉があまり発達しないから股関節周りの可動域は広いんですが、かなり張っていますね

佐々木 現役時代はウォームアップに何を?

松田 ランとバイク、そのあとに筋トレです。水泳の選手は泳ぎが上手いからから、いくら泳いでもエネルギーをあまり消費しないんですよ。体重を落とすためにランやバイクを取り入れるスイマーは多いです。

佐々木 水泳、スキー、ランニングとスポーツの種類は全く違うけれど、可動域の広さが重要というのはどのスポーツにも共通していると思うんですよ。身体の可動域を広げることで人間本来のアライメントを取り戻すことができるんです。それが、僕が考える「リブート」。もちろん、どこにアプローチするかはスポーツの種類やそれぞれの身体のクセによっても変わるけれど、アプローチの方法は同じだと思っています。

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リブートすれば、トレーニングの効果が高まる

松田 今年も引き続きトライアスロンに挑戦するので、ぜひ「リブート・ストレッチ」を利用させてもらいたいです。

佐々木 トライアスロンかぁ。30分で飽きちゃう僕には考えられない競技の一つ(笑)。ちなみに今後の目標は?

松田 9月に佐渡で行われる、トライアスロンのミドルの大会に出場します。スイムに関してはこれ以上の伸びしろがないので、目標はランの強化。『リブート・ストレッチ』で身体のアライメントを整え、フォームを改善すればだいぶタイムを縮めることができるんじゃないかと期待しています。

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佐々木 身体をニュートラルに整えるとトレーニングの効果が出やすいし、そもそものトレーニング量も変わってくるはず。レース本番でできることって限られているから、レース前にどうパフォーマンスを高めていくかが大事なんだよね。結局、怪我をしない、そして質の高いトレーニングを可能にする身体を作ることが、結果に直結する。

松田 現役の時はケアすることも自分の仕事の一部だったけれど、引退するとやっぱり手薄になりますね。トレーニングの効果を高める『リブート・ストレッチ』に関しては確かな手応えを感じたので、トライアスロン仲間にも教えてあげたいと思います。

佐々木 今日はリカバリーを目的とした40分のプログラムを受けてもらったけれど、パフォーマンス前に15分のケアを受けて正しいアライメントで運動すると、さらに効果的。

松田 シーズンインに向けて身体をリブートさせて、しっかりとフィジカルを作っていきたいと思います。

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  1. 松田丈志(まつだたけし)
    1984年宮崎県生まれ。4歳で水泳を始める。バタフライおよび自由形でアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと4大会連続でオリンピック出場を果たし4つのメダルを獲得。特にリオでは800mフリーリレーで、1964年の東京オリンピック以来、52年ぶりとなる銅メダルに貢献した。2016年に競泳生活を終えた後はスポーツコメンテーターに転身、さらに水泳およびスポーツの普及活動、自然ほど活動と、さまざまなジャンルで活躍中。プライベートでは昨年からトライアスロンに挑戦中。
  1. 佐々木明(ささきあきら)
    1981年北海道生まれ。3歳でスキーを始める。
    ワールドカップではアジア人最高位最多の3度の2位表彰台、20回以上のTop10、4大会連続出場となったオリンピックと、15年にわたり第一線で活躍。そのアグレッシブな滑りは本場・ヨーロッパのスキーファンをも魅了している。2014年ソチオリンピック後に競技生活からフィールドをビッグマウンテン(冒険スキー)に移し、スキーヤーとしての活動をスタート。

(写真 茂田羽生 / 文 倉石綾子)

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