PEOPLE

いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

自分を表現することの大切さを、スポーツから学びました。
前田有加(GOLDWIN) 

2015.06.09

映画『チアーズ』を観て、チアダンスにのめり込むことに。

子どもの頃から、とにかく体育が好きでした。幼稚園のスポーツクラブで水泳を始め、それから体操もやり、ずっと動いていましたね。中学の部活でバレーボールをやり、そして高校の時に映画『チアーズ』との出会いがあり、チアダンスにのめり込むことになります。「わ、何だこのスポーツ。人が飛んだり跳ねたりしてる!」って。衝撃的でした。それでチアダンスができる高校に入学したんです。

よくチアリーディングと混同されるのですが、チアリーディングにはアクロバット的な要素が入りますが、チアダンスはアクロバット的な要素を抜いたダンスの部分だけで構成されます。ヒップホップ、ジャズ、みんなで手を組んで踊るラインダンス、そして皆さんがイメージされる「ポンポン」を持って腕の動きで表現するアームモーションの4つのカテゴリーが主にメインになっている競技で、本当に激しいスポーツなんですよ。

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3年間続けて2位だった大学時代。4年生の時に念願の全国優勝を。

もともとは男のコと遊ぶほうが楽しいと思っていた自分なのに、女子だけのチームで踊るチアダンスを、スゴいって思えたんですね。高校から大学まで、競技としてのチアダンスを続けることになります。チアは人を楽しませるものであることは間違いないですが、それが競技となると勝ち負けの世界になるんです。点数で順位がつけられる世界の中で続けてきました。

大学3年生から現在に至るまでは、日本チアダンス協会という協会が作っているチームにも入っています。ですから、大学の3年生と4年生の2年間は大学のチームと並行して2チームに所属していました。玉川大学でのチームは、1年生から3年生までの3年間続けて全国2位だったのですが、4年生になってついに優勝!もう二度とあんな感動は味わえないんじゃないかって思うくらい、本当に最高の瞬間でした。

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心のバランスを整えるためにも、今もチアダンスを続けています。

大学時代には海外遠征にも行ったのですが、アメリカでの国際大会で感じたのは、どの国のどのチームもお互いに「讃え合う」ことを大切にしていることですね。日本での大会は今は少し変わってきましたけど、ライバル意識がスゴいんです。でもアメリカでの大会は「うちのチームも頑張るから、頑張ってね。みんなで一緒に頑張ろうよ!」っていう感じだったんですね。その雰囲気が、とても好きでした。

大学を卒業してからは、今も日本チアダンス協会のオフィシャルチームでチアダンスを続けています。このチームには、オーディションを受けて入るんです。協会のオフィシャルチームとして、ボランティア活動をしたり、国立劇場で人間国宝の方とパフォーマンスをしたり、プロ野球やJリーグの試合で踊ったりと、チアダンスの普及活動をメインに行っています。週末を利用して続けていますが、フィジカル面よりもメンタル面で、自分の心のバランスを整えるために大切にしたいものだと思っています。

自分のスポーツの経験を活かして、もっと仕掛けていきたいです。

社会人になる時に、どうしてもスポーツメーカーで仕事をしたかった私は、ゴールドウインしか受けませんでした。本当の話です。カッコいいと思ったんです。ザ・ノース・フェイスも、チャンピオンも、スピードも、みんな好きでした。入社してから感じたのは、人がやさしい会社だなということです。もう、他の会社じゃ働けないです(笑)

最初に担当したのは百貨店の営業でしたが、大学時代のチアダンスでの経験が悪い意味でのプライドにもなってしまっていて、「日本一までなったのに、何にも役に立たないじゃないか」って思っていました。厳しい先輩につかせていただき、もしそこで私自身が怠けてしまっていたらダメになっていたかもしれません。3年目でプロモーションの部署に入らせていただいたことをきっかけに、仕事が楽しくなってきたんです。それ以降は、DANSKINのプロモーションを担当しています。自分が続けてきたチアダンスの経験も活かしながら、女性のダンスウエアのブランドとしてさらに認知されるように、もっと仕掛けていきたいと思っています。

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スポーツは、楽しい。そのシンプルな気持ちを大切にしたい。

今はDANSKINというブランドを、もっと若い人たちに導入していきたいと考えていて、私が関わっているチアダンスの世界も含めて、さまざまな働きかけを行っているところです。これまでの自分の経験を、もうカラカラの空っぽにするくらいまで活かさないと、会社への恩返しができないんじゃないかって思うんです。このブランドを、もっと大きくしたい。だから若い人たちにも知ってほしいんです。具体的には、トレーニングとダンスとヨガという3つのシーンで、ウィメンズのスポーツブランドとしての認知を上げていきたいです。一般的なトレーニングだけでなく、アスリートたちのトレーニングウエアとしても着てもらえるようになるといいなと考えています。

チアダンスで鍛えた元気の良さを、仕事の中でも表現していかなければと思います。自分を表現することの大切さを、チアダンスというスポーツを通して学んできたつもりですから。チアダンスのチャンピオンジャケットをDANSKINで作りたいっていう夢も実現させることができました。私のスポーツへの興味は入社してからさらに広がって、ダイビングや登山やトレイルランニングなど、何にでもチャレンジするようになりました。スポーツは、私にとって、楽しみそのもの。これからもシンプルな気持ちでスポーツを続けていきたいです。

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  2. 前田有加(まえだ ゆか)
    1988年生まれ。2010年に新卒でゴールドウインに入社し、エレッセ・ダンスキンの営業職を経て、現在は経験を生かしてダンスキンのプロモーションを担当。
    チアダンス一色だった学生時代から、ゴールドウイン入社後は様々なスポーツに挑戦するようになり、最近はトレイルランニングの大会にも。 持ち前の明るさと元気で、周りの人をも楽しくさせる。

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