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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

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仕事も私生活も楽しみながら、関わるみんながハッピーになるように。
金田次弘(GOLDWIN)

2015.09.10

ブルース・リーに影響を受けて、飛燕の技を身につけたかった高校時代

少年時代は、家が氷見という町から山の方に3kmほど入った所にあって、野山を駈けまわっていたり、人の池で釣りをしたり、川で鮎を釣ったりしていました。高校の時に観たブルース・リーの映画『燃えよドラゴン』に影響を受けて、飛燕の技を身につけるため(笑)大学のクラブ活動では4年間、少林寺拳法に取り組みました。学生時代の後半から社会人になる頃にかけては、5年程アマチュアボクシングもやりました。ライトヘビー級という重い階級なので、北陸の中でも本当に数人しかいませんでしたね。

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仕事にマッチしたライフスタイルこそ、自分の選択した生き方だったのです。

ゴールドウインに入社して商品研究課に配属になった私は、スキーウエアの設計を担当しました。そこで先輩に誘われテニス同好会とスキー同好会に入ります。休日は毎週やってましたが、入社10年目の頃から頻度が減っていきます。その後、ザ・ノース・フェイスの設計を担当するようになり、自分の気持ちは山へと向かうことになったのです。

スポーツは好きだったのですが、それまで登山にはほとんど行ったことがなかった。どんな製品を作ればいいのかがわからないし、どれくらいの物が一番いいものなのかもわかりません。仕事にマッチしたライフスタイルこそが自分の選択した生き方であり、そこに境界線を引かないことが最高の「ものづくり」につながるのだと信じて、登山にハマり、トレッキングにハマッたのです。それから少しでも多くの人に山を楽しんでもらおうと「百名山同好会」を設立して仲間を増やしました。

10年ほど前からは体力のない初心者に参加してもらえるように1000m前後の近隣の低山ハイクを企画したり、また3~4年前からは個人的に京都トレイルなどの国内のロングトレイルコースを探索するなど新しいエリアを探しながら、現在も山に関してはさまざまな形で楽しむことを続けています。

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トレランが一般的になる前に、私は「ランニング登山」と呼んで走ってました。

それからは山登りのトレーニングにもなると考えて、ジョギングやロードレース、フルマラソンやバイク、そしてトライアスロンなど、いろいろな練習や大会への参加を楽しむようになりました。同好会と個人で年に8回~10回は大会に出場していましたね。ランで最も練習していた時期で月に300~500km程度。フルマラソンで完走20回、河口湖マラソンや大阪マラソン、ホノルルマラソンなども走りました。トライアスロンも7~8回完走しています。

実は私、スイムは当初50mくらいしか泳げなかったんです(笑)スポーツジムに通って集中的にトレーニングして習得しました。トレーニングをすれば体力がつきますし、それが山にもプラスになる。最後は、山岳隊レスキューまで行っちゃいましたから。その後は、私のスポーツ歴はロードを走ることから山野を駆けめぐることへと移行していきます。

トレイルランニングという呼び名が知られていなかった時代に、私は自分で勝手に「ランニング登山」や「快速登山」と命名していました(笑)80年代の後半には富士登山競走という山岳レースがあるのを知り、挑戦してみたいと思いトレーニングを開始したんです。出勤前に家の近くの700m前後の山を走ったり、トレーニングを兼ねてのヒガツル(日帰りでの剣岳登山)や北アルプス最深部への日帰り登山をやっていました。富士登山競走は2回完走、立山マラニックは3回完走、ハセツネカップは2回完走、その他にもさまざまなトレランのレースに参加し完走しました。現在こちらは充電中です。

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何にでも自分で挑戦したい。そして、仲間たちにも一緒に楽しんでもらいたい。

その後、ゴールドウインのスポーツブランドで設計を担当し、モーターサイクルの担当になってからは、モーターサイクルを知るために中型の2輪免許を取得しました。オフロードバイクを購入して社内の同僚を誘い、今度は「モーターサイクル同好会」を設立します(笑)個人でも同好会でも林道ツーリングやオンロードツーリングを楽しんでいましたね。モトクロスやトライアルの観戦ツアーも企画しました。自分では、バイク=暴走族といった偏見を払拭したいという気持ちもあって、またウエアの評価もしたくて一年間は自宅からバイク通勤していたんです。

とにかく何にでも挑戦するのが好きですし、たとえば初心者の人でも一緒に行って、仲間たちと楽しんでもらいたいなあって思うんです。そこで90年代の半ばに見つけたのが、スノートレッキング。積雪期の新しい楽しみを見つけました。アメリカのザ・ノース・フェイス社に研修に行った時にスノーシューを見て、いつか自分もやってみたいっていう思いを持ちました。日本に戻ってしばらくしてから購入したのですが、その頃はまだスノーシューそのものが普及していないんです。ひたすら個人的に楽しんでいました。最近は、同好会の中でも持っている人が増えてきたので、積雪期の活動として現在も企画中です。

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自然解説活動への取り組み。自分のフィールドを広げてチャレンジしています。

2006年頃から現在にかけては、自然解説活動に取り組んでいます。野生生物が生き残ろうとするその戦略からヒントを学びたいと考え、同時に多くの皆さんに自然に興味を持ってもらい、その大切さを伝えていきたいと考えているんです。自然解説員というのはガイドとも違って、最後は自然保護に行きつくのですが、まずは自然を理解しようというところから始まります。仕事とは別に地元の自然解説員のNPOに入り、また富山県の自然解説員の認定資格を取って富山県ナチュラリスト協会に入会しました。立山や県内の自然公園での自然解説などを通じて、自然保護活動の啓蒙を続けています。

あらためて自分とスポーツの関わりを振り返ってみると、ここまで自分のフィールドを広げてチャレンジしつづけてきたのは、仕事も私生活も楽しみながら、私自身のライフスタイルを大切にしながら、関わるみんながハッピーになるといいなあという気持ちからのように思います。もともと私は武道をやりたかった人間で、アウトドアには全然興味がありませんでしたから(笑)でも今では自分の山の経験が新しい商品開発、たとえばC3fitというブランドの開発にも生かされることになった。これからも楽しみたいです。

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  2.  金田次弘(かねだ つぐひろ)
    1980年 トヤマゴールドウイン入社、商品研究課配属。 現在まで商品開発、設計業務に携わる。
    担当したブランドはアウトドア全般、GWスポーツ、C3fit等。趣味も仕事もアウトドア。山で至福のひと時を過ごし、山で浮かんでくるアイデアをものづくりに活かすのが楽しみ。 スポーツ以外ではSF映画の鑑賞や3D-CG制作が大好き。

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