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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

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山の中で、生きてるっていう実感を感じることができるんです。
玉那覇 幸(GOLDWIN)

2015.10.14

やらされる習い事が嫌いだった私が、スノーボードと出会いました。

1週間のうちに5日間くらい習い事をさせられているような子どもだったので(笑)水泳とクラシックバレエをやっていました。やらされている感じで、もう嫌でしょうがなかったです。部活も、ゆるいバスケ部に入っていたくらいです。それが、高校の卒業旅行でスノーボードに出会うことになります。

山梨の富士見パノラマスキー場でした。何度も転ぶから午後にはお尻が痛くて痛くて、本当に嫌だなって思ったんですけど、それ以上に転びたくないから、とにかくちゃんと滑れるようになりたくて、そこからグッとのめり込むようになりました。ああ、もっとやりたいなって。

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背骨や鎖骨を折っても、もっと滑りたいって思っていました(笑)

それから短大に進んだのですが、私の叔父が戸隠のスキー場の近くで宿をやっていたこともあり、そこでアルバイトをすることになります。朝の仕事と夕方の仕事の間にゲレンデに行って、レンタルでスノーボードをやっていました。やってみると、やっぱりおもしろくて、一緒に滑る仲間ができるともっと滑りたくなって。その次のシーズンは大きいゲレンデの近くで住み込みでバイトしながら滑りたいと思い、白馬に行きました。

ただ、それまで本格的にスポーツをやっていなかった私なので、筋肉もできていなくて本当にケガが多かったですね。背骨を折った時はゲレンデでの衝突事故で、赤い担架に乗せられて救急車で運ばれました。鎖骨を折ったこともあります。でも、スノーボードをやめる気にはならなかったんですよね。もっと滑りたいって思っていました(笑)

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初めての登山で丹沢に登った時、その高度感が楽しいって思えたんです。

社会人になってからは、最初は別の会社で働きながら、スノーボードを続けていました。「冬の間は辞めます」といって仕事をさせていただき、夏の間にお金を貯めてカナダへ滑りに行ったこともあります。その後、派遣会社からゴールドウインを紹介され、スノーボードではヘリーハンセンを着ていたので、迷わずお世話になることに決めました。ゴールドウインで働くようになってからは、なかなかまとまった時間を作れなくてスノーボードはお休みしています。

いつかスノーボードでバックカントリーに挑戦したいなという気持ちもあって、ある夏に、滑ってみたいと思っている山を登ってみたんですね。でも、私は登山の経験もなかったので全く登れなかったんです。無謀なくらいの軽装で、一人だけで(苦笑)それからアウトドアの事業部になって、会社の仲間たちから誘ってもらい、ハイキングや登山に行くようになりました。最初に登ったのが丹沢だったんですが、ガレ場を登るのも高度感がものすごく楽しいって思えたんです。スノーボードの時と同じく、もっと高い所に、もっと岩っぽい所に、もっともっと登りたいと思うようになりました。

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登りたい山に登れるようになると、その上の景色が見たくなります。

私は、一人でも山に登ります。例えば、南アルプスに登りたいって思ったら、すぐに行く電車を調べて、行くコースを調べて、帰りはこうして…と全部タイムスケジュールを立てるんです。その計画を立てている時が楽しくて。そして翌日の朝早くに起きて、向かっている電車の中で「そういえば、一人で大丈夫かな?」って、そこで初めて思うんです(笑)今はゴールドウインのマウンテンクラブにも入っていますし、一緒に登ってくれる仲間もいます。

ここ最近はボルダリングやクライミングなどの岩登りが好きで、週に3~4回はジムに通って、週末は山に出かけるという生活です。憧れていた山に登れるようになると、今度はその上の景色が見たくなる。最初は、ただ山を歩ければいいって思っていた私が、大きい所を越えて登れるようになると、今度は少し怖くなる。足元も手も、いつ滑るかわからないような場所を登るためにも、ちゃんと鍛えてから登りたいと思ったんですね。

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人と競わないスポーツが好き。誰にもジャマされずに楽しみたいから。

私がボルダリングやクライミングが好きなのは、人と競わないから。勝ち負けが好きじゃないんですよね。トレランのレースにも3回ほど出場して、1回は完走できました。どうせ走るなら山の中の方が楽しそうだと思いましたが、ツラかったです。自分のペースで走りたいのに、人と競うと、やる気がなくなってしまうんです。なんで?って思っちゃって、全然おもしろくない(笑)だから、一人で山に登れるのかもしれません。黙々と誰にもジャマされずに楽しみたいんです。その分、自分で責任も取らなければなりませんが。

それは、生活や仕事にも通じるんですよね。全て、自己責任ということ。ジャッジをするということ。早く決めなければならないということ。それを、的確に決めなければいけないということ。戻るか進むか、リスクを考えるということ。普段の生活の中では経験できないことが、山の中にはある。生きてるっていう実感を感じることができるんです。

時には苦しいと思うこともありますが、その苦しさまで含めて、私には楽しさなんです。私にとってのスポーツとは、山という行きたい場所へ向かうための手段だと思っています。ひっそりと自分自身と向き合うような、それは例えば、読書に似ているような気もします。

  1. Sachi_Tamanaha_prof
  2.  玉那覇幸(たまなは さち)
    1978年生まれ、沖縄県出身。 中学3年生の頃に、東京へ。
    2003年24才のときに派遣社員として本社勤務。以降、アウトドアのフロント業務に従事。
    2014年から、高円寺阿波おどり連にも所属し、阿波踊りにも精を出す。
    目指せ、踊って登れる「やまとなでしこ山女!」。

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