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いつからかスポーツが一番になった

スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

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仕事とスポーツの両方を好きでいられることが、幸せです。
若林宣宏(GOLDWIN) 

2015.05.13

小学生の時から釣りに熱中。ルアーとフライの楽しみを知りました。

父親の影響を受けて、小学校低学年から釣りを始めました。小学3年生くらいからブラックバスのルアー釣りに熱中してしまったのです。当然ながら高価なルアーなど買えるわけもなく、母からスプーン、父からワインのコルクなどをもらい、稚拙で不細工なルアーを作って釣っていましたね。中学2年生の時だったと思いますが、山と渓谷社さんから『OUTDOOR』という雑誌が発刊されました。この雑誌をきっかけにフライフィッシングを始めたのです。フライタイイング(毛ばり巻き)もおもしろそうだし、キャスティングも格好いい。

その頃は京都にいたのですが、三条川端にルアーやフライのお店があって、週末には鴨川の川原で有志の方たちがキャスティング講習会をしていました。今思い出せばスゴいことをしていたのですが、中学生がフランス製のバンブーロッドでキャスティングを教わっていたのです。アウトドア用品も欲しくて欲しくて、タウチェのデイパックやアートスポーツさんオリジナルのダッフルバックをお年玉で買ったりする少年でした。

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大学時代から富山に。下手な僕に、魚が釣り方を教えてくれたのです。

高校時代はラグビー部に入りましたが、肘を痛めて1年でやめてしまいました。それでもアウトドア熱とフライフィッシング熱は上がる一方で、アルバイトをしてはいろいろなものを揃えました。2年生の冬にお年玉と年賀状配りのアルバイトで購入したザ・ノース・フェイスのシェラパーカーダウンは、今でも思い出の品です。タロンのコイルファスナーは壊れてしまっていますが、変な思い入れからか修理して交換するのもためらっています。学校では山岳会とのつながりが深い先生がいて、よく山に連れて行っていただきました。標高は低かったのですが、2年生の時には冬山も経験させてもらいました。

大学時代は、縁があり富山に。山とフライフィッシングを楽しんでいました。多い年は山小屋でのアルバイトも含めて100日以上は山にいましたね。フライフィッシングに関しても自分の中で弾けた時です。魚が沢山いるので下手な僕でも十分過ぎるほど釣れたのです。魚に釣り方を教わったというか、トライ&エラーの繰り返しで密度の濃い釣りを楽しんでいましたね。

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足腰が弱るまでは、山岳渓流での釣りを楽しみたいと思っています。

社会人になると山登りをやめてしまいました。社会人になって2年目の夏でした。今までノーザイルで登っていた稜線を登った時、ある岩盤で恐怖心から前に進めなくなってしまったのです。この岩盤は登りきる事ができずに、力尽きて落ちてしまいました。そのことで限界を感じてしまい、山から足は遠のいてしまいました。一方、釣りの方はタコメーターの針が振り切れたようにテンションが上がりっぱなしです(笑)。日本に「アウトドア」という概念が広がるその黎明期を支えた方に、芦澤一洋さんが挙げられると思います。私は芦澤さんが会長を務めるフライフィッシングクラブに入り、多くの友人を得ることができました。いろいろな方たちにインスパイアされて、カナダに2回、アメリカに1回釣りに行きましたね。現在も、川で釣りができる3月から9月の休みは、ほとんど釣りに行っています。里川の繊細なヤマメ釣りも楽しいものですが、足腰が弱るまでは山岳渓流を中心とした釣りを続けたいと思っているのです。

芦澤一洋さんの言葉「リールを鳴らせ!夢を釣れ!」に支えられて。

本当に縁とは不思議なものだと思います。以前当社で取り扱っていたFILSONのホームページを立ち上げるにあたり、システムの方たちがフライフィッシングのトピックを探していたら、偶然にも僕のことがヒットしたそうです。そんな縁もあり、10年ちょっと「フライフィッシング日記」というものをアップさせていただきました。そのことでWebショップに貢献ができたかどうかはわかりませんが(笑)。私には、とても印象に残っていることがあります。

芦澤一洋さんのご生前時、ご自宅に伺った時のことです。山と溪谷社で出版された『バックパッキング入門』の初回版にサインをいただこうとしたら、「よく古本屋で見つけたね」と言われました。「いいえ、本屋さんに注文して買った初回本です」と僕は答えました。その時の芦澤さんのやさしい顔を、はっきりと覚えています。サインとともにいただいた言葉は「リールを鳴らせ!夢を釣れ!」。このシンプルな言葉が自分の釣りを支えています。

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自分の心で感じることを大切に。スポーツを、身近に感じていたいです。

私は、この富山という場所が大好きなんです。ゴールドウインで仕事をさせていただきながら、山もあり海もある。山では気難しいヤマメも、大らかなイワナも釣れる。フライフィッシングのシーズンが終わったら、今度は海釣りへ。ブリやヒラマサを狙いにね。もう腕がパンパンになるまで釣って、山の魚と違って、こちらは美味しくいただきます。なんだか釣りの話ばかりですが(笑)。もちろん、仕事あってのスポーツです。ゴールドウインという会社の魅力は、開放的なところだと思っています。

これからは、若い人に対しても自分が何かを残していくことを考えたい50代にしたいと思っています。仕事に対しても、フライフィッシングに対しても、仕事を趣味に活かそうとか、逆に趣味を仕事に活かそうとか、そんなふうに考えたことはないです。どちらも私にとっては無意識に、あってあたりまえのものですから。その両方を好きでいられることを幸せだと思います。スポーツは身近にあるもの、身近に感じるものだと思いますし、もしかしたら生きていることそのものが、スポーツなのではないかとも思っているのです。

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  2. 若林宣宏(わかばやし のぶひろ)
    1964年生まれ。ゴールドウイン テクニカルセンターに所属し、ゴールドウインブランドを中心に商品部等を担当。香川県高松で生まれ、宝塚、京都で育ち、富山に永住予定。人生の楽しみは、フライフィッシング。美しい魚の姿や綺麗な水の色が頭から離れない、週末は自然と向き合う大切な時間をすごしている。

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