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スポーツを一番に考える、SPORTS FIRST な想いを持った
ゴールドウイン社員のライフスタイルに迫ります。

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会社員とプレーヤー、二足のわらじで
目指すはビーチテニス国内ランク1位!
大塚絵梨奈(GOLDWIN)

2017.12.19

ビーチテニスをご存知だろうか。その名の通り、砂を敷き詰めたビーチコートで「パドル」と呼ばれる短いラケットを使ってボールを打ち合い、得点を競う競技である。ボールをバウンドさせないルールなので、経験者によればテニスというよりバドミントンに近い、とも。コートはビーチバレーと同じ大きさ(縦16m×横8m)で、ネットの高さは1.7m。また2人1組で行うダブルスが主流というのも、テニスとは異なっている点である。そのビーチテニスプレーヤーとしてメキメキと頭角を表しているのが、GOLDWINの販売部に所属する大塚絵梨奈さんだ。

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初出場の試合で初プレー。誰でも楽しめるビーチテニスの魅力

大塚さんが初めてビーチテニスに出会ったのは、昨年夏のこと。海に遊びに行った時、たまたまビーチコートでプレーをしているところに出くわした。短いラケット、子どもが使うような柔らかいボール……それまではビーチテニスという競技が存在することも知らなかったという。

「その場でビーチテニスに誘われたのですが、なんとその翌々週、いきなり試合に出場することになってしまって。試合でプレー初体験なんて他の競技では考えられませんが、ビーチテニスなら許されちゃうんですね。もっとも、全く試合になりませんでしたが(笑)」

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ビーチテニスのいいところは、ルールが簡単で怪我が少ないところ。だから子どもから高齢者まで、幅広い年齢層がプレーを楽しめる。ダイブしてボールをとったり、ジャンプしてスマッシュしたり、ダイナミックな空中戦を楽しめるのもビーチで行う競技ならでは。ビーチテニス発祥の地のイタリアではビーチバレーよりもメジャーなスポーツで、週末にビーチに出かければ、至る所でネットを張りプレーしている風景を見かける。

実際に体験してみた大塚さん、「ネットの高さももどかしいし、ビーチの上では思うように動けません。少し走っただけでも下半身にきた」と散々だったが、それでも予想以上のスピード感と、相手との距離が近いことから思いがけないスリルを味わうことができた。少しうまくなると、テニスよりも戦術的な面白さがあることも知った。相手を走らせてミスを誘い、甘く浮いたボールを打ち込む。ビーチテニスの面白さと奥深さ、どちらにも触れられたことをきっかけに、毎週末練習に通うようになったという。

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初年度からツアー参戦。懐かしのプレーヤー生活、再び

10歳で硬式テニスを始めた大塚さんは、小中高校大学と学生時代を通してテニスクラブと体育会テニス部に所属。かつてはテニス漬けの生活を送っていたアスリートだ。インターハイ、インカレ、国体に出場し、大学在学時は日本一を目指すものの、あえなくベスト8止まり。

「テニスで食べていける気もしなかったので、卒業と同時にテニスはすっぱりやめて大学院に進学しました。それでも何かしらスポーツと繋がっていたくて、3年前にゴールドウインに入社したのです」

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現在は、平日は仕事、週末を練習にあてて国内ツアーに参戦している。10月にシーズンが終わり、1年目を終えての国内ランキングは5位。試合に向けてトレーニングを積み重ね、コンディショニングを整え……テニスをやめて5年、久々に味わうプレーヤー生活だが、やっぱりこれが好きなのだと実感する毎日だ。

「学生時代、テニスにあてる時間は無限にあると思っていましたが、会社員とプレーヤーの二足のわらじを履いている現在は、より効率のいいトレーニングや練習方法を模索するようになりました。ありがたいことに会社もこうした社外活動に理解があり、職場の仲間も応援してくれています。世界選手権の出場で有給は使い果たしてしまいましたが(笑)」

試合や実戦練習では自社製品であるエレッセのウエアを着用している大塚さん、エレッセの事業部が彼女やその仲間のために新しいウエアやギアを用意してくれるという。「その着心地や機能性をフィードバックするとともに、ビーチテニス界にエレッセというブランドを認知させるお手伝いができたら」というのも、大塚さんがビーチテニスを続けるモチベーションになっているようだ。

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自社製品を着て、世界を目指す

一会社員としては、営業活動を通じて自社ブランドをもっと多くの人に知ってもらいつつ、プライベートで行っているビーチテニスでスポーツアパレルへの興味を喚起していきたいと考えている。
「ビーチテニスにはユニフォームに関する規定はないので、『これを着てビーチテニスやスポーツをしてみたい!』、そんな風に思ってもらえるような魅力的なプロダクトを作っていきたいですね。ウエアやギアがスポーツの入り口になる、そんなスポーツの始め方も素敵だと思いませんか?」

それと同時に、ビーチテニスをもっとたくさんの人に知ってもらうという目標も抱いている。現在、世界の競技人口は5万人、日本でツアーに参加しているプレーヤーはおよそ800人。発祥国のイタリアと周辺のヨーロッパ諸国ではビーチテニスをオリンピック競技に、という働きかけも行なっているが、まだまだ競技国が不足しているのが現状だ。日本ではビギナーでも参加できる小規模の試合もたくさん組まれているほか、体験会など誰でも気軽に参加できるような取り組みを実施しており、選手が一丸となって競技の普及に努めている。

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「私も社内でビーチテニス体験会を行ったことがあります。社員20人を集めて実施したのですが、基礎を30分も練習すれば、ゲームができるのです。『予想したよりも簡単で面白かった』という参加者の声が大きな励みになりました。日本でも、イタリアのようにビーチでできるメジャーな遊びの一つになればいいなと思っています」

もちろん、自身のランキングも上げていくつもりだ。来シーズンは4月にスタートするのだが、目指すは国内ランキング1位。今年参加した世界選手権は残念ながら本戦に上がることができなかったので、まずはエレッセのウエアを着て予選突破を狙う。

「最終的には世界ベスト8を狙いたい。ぜひ応援してください!」


  1. 大塚絵梨奈

    1990年4月10日生まれ、愛媛県松山市出身。10歳の時に硬式テニスを始める。筑波大学在学時は体育会テニス部に所属し、全日本学生選手権ベスト8入賞を果たす。プレーヤー、トレーナー、コーチを経験した後、筑波大学大学院でスポーツバイオメカニクスの研究を行った。2015年にゴールドウインに入社、C3fitの企画を経て現在は営業部に所属。2016年に始めたビーチテニスでは1年目にして女子国内ランキング5位を達成した。

(写真 渡邉英守 / 文 倉石綾子)

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