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スポーツを楽しむコツ

スポーツ・アウトドアの魅力や、ウェアのメンテナンスなど、
スポーツを楽しむコツを紹介します。

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START UP ギア
キャンプ編 綾織宏(GOLDWIN)

2015.06.18

コールマンの2バーナーとホウロウのやかん、スノーピークのダッジオーブン、コールマンのクーラーボックス、折りたたみ式のテーブルウェア・セット、エーライトの“マンティスチェア2.0”、カップ、電池式ランタン、ザ・ノース・フェイスのダッフルバッグ、コールマンのロールテーブルとキッチンテーブル、ザ・ノース・フェイスのテントとタープ、グラウンドシート、ザ・ノース・フェイスのダウンジャケットとコットン・クライミングパンツ

キャンプ場の快適は、“レイアウト”から

いよいよキャンプ・シーズン到来! テントを携え、家族や友人とアウトドア・フィールドへ、そんな計画を立てている方も少なくないでしょう。今回はザ・ノース・フェイス事業部の「キャンプ・マスター」こと、綾織宏さんにHOW TOキャンプを伺います。キャンプ・インストラクターとして夏季は40︎日をキャンプ場で過ごしていたという綾織さんの、快適野営術とは?

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キャンプ場で快適に過ごせるかどうかは、装備およびテントやタープ、キッチン・スペースのレイアウトで決まります。装備はアウトドアでの使用に耐え得る、タフでヘビーデューティな道具がおすすめ。レイアウトは、少人数であればテント一張りに小さめのタープというミニマムな装備でも快適ですし、5、6人以上となればみんなで集まれるダイニング兼ラウンジのようなスペースを設けるといいでしょう。特に小さな子供連れのキャンプの場合は、より「家に近い環境」を作ってあげることが重要です。詳しくは下記で説明します。

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最初に決めるのはテントの位置と向き。アクティブに動きたいときはテントの出入り口の前に広めのスペースを設け、土間を兼ねた使い方ができるようにします。逆に家族でこぢんまりと過ごしたい場合は、テントを奥まった場所にしつらえ、外からの視線を遮る方向に出入り口を設けます。とくに夏場の週末はテントサイトも混雑しますから、こうして入り口の向きに気を配るだけでテント生活はぐっと快適になりますよ。

レイアウトは、L字型の配置が使いやすくておすすめです。Lの連結部、つまりキッチンとテント(もしくはタープ)の仕切りは、二つのスペース間での会話を邪魔しない、かつ子供の行き来を遮るような間仕切りがあると便利。僕はクーラーボックスや、飲み物用に氷水を張ったバケツを置くことが多いですね。ここに置いておくとどちらの側からも飲み物が自由に取れますから。

キッチンのバーナーや火器類はテントやタープから離れた場所にしつらえます。火元の近くに作業用のテーブルを一台あしらうと作業効率がぐんとアップします。この作業用のテーブルはカウンターくらいの高さがあると使いやすいのですが、市販のものではなかなか勝手のいい高さのものが見つからなくて。焚き火台を使う場合は、火の粉でテントに穴が開きますから、なるべく離れた場所に設営してください。

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上記のレイアウトは一般的な配置ですが、小さな子供連れの場合はもう少し配慮が必要です。テーブルの高さを低めに設定するとともにテーブル周りにゆったりとしたスペースを設ける、それぞれの動線を広めに確保する、キッチンとダイニングの間に仕切りを設ける、など。またランタンはテーブルの上やランタン・スタンドを使い、子供の手の届かない位置に配置しましょう。

自然の中の解放感、不自由さこそ、キャンプの醍醐味

たとえ真夏のキャンプであっても、薄手のインナーダウンやフリースなど防寒着をお忘れなく。もちろん雨具も必携です。焚き火をする場合は火の粉で穴が開くこともありますから、化繊ではない羽織りものが一枚あると重宝しますね。椅子は、シート・ハイをテーブルのサイズに合わせたフォールディング・タイプが便利。僕は携帯に便利なエーライトを愛用しています。

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ゴールドウインに入社する前はキャンプのインストラクターとして子供向けのキャンプの引率を多数、経験しました。当時、子供たちに好評だった遊びはネイチャー・ゲーム。つまり森のなかで行う遊びです。難しいことは何もなくて、たとえば枝や木の実、葉っぱや小石を拾って造形遊びを行ったり、森にある材料で簡単なクラフトを作成したり。

キャンプのコツって、「自然のなかにいる」という状況を楽しむことだと思うんです。それは子供も大人も同じこと。解放的な気分になれる、リフレッシュできる、などいいこともありますが、雨が降ったり突然寒くなったり、アウトドアでは自分がコントロールできないことも少なからずあります。それが自然の面白さであり、そういう状況にいるから発見できること、気づきを得られることもたくさんあるんですよね。結局、キャンプって自然を楽しむための一手段に過ぎないんじゃないかな。

「子供ってすごいな」といつも思うのは、例えばアウトドア遊びの経験の少ない子をキャンプに連れて行っても、初めこそ怖気づいていますがすぐに環境に順応するんです。彼らは目一杯、その日・その場の環境を楽しみ、そのなかで日々、少しずつ成長しているんですね。

インストラクター時代、キャンプの講習会では自然のなかでの遊びを通して子供達に環境への意識を高めるような環境教育を行っていました。キャンプを通じて外で遊ぶ醍醐味や自然を大切にしようという意識を伝えていけたら、それに勝る喜びはないですね。

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  2. 綾織宏(あやおりひろし)
    1983年6月14日、神奈川県平塚市出身。幼少の頃より活発な両親の影響で様々なスポーツを経験。学生時代は野球一筋、専門学校ではスポーツトレーナーを目指していたが、実習でキャンプインストラクターを取得したことで方向転換し、アウトドアの道へと入ることとなる。20代前半は1年の大半をインストラクターとしてキャンプ場とスキー場で過ごしていたが、当時下宿していたスキー場でTNFのスノーシューイベントに携わったことをきっかけにTNF+ラゾーナ川崎店にアルバイトとして入社。ラゾーナ川崎店、ICI Club神田店と専門知識を生かした店舗に配属され、現在はTNF事業部に所属し、バックパックなどの商品企画を担当している。最近は趣味や経験を活かしてオートキャンプやBBQなどをコーディネートし、友人とのゆるいアウトドアを過ごすことがマイブーム。

(写真 鈴木泰之 / 文 倉石綾子)

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