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スポーツを楽しむコツ

スポーツ・アウトドアの魅力や、ウェアのメンテナンスなど、
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HOW TO LAYER FOR WINTER RUNNING
シーズン本番!失敗しないマラソンレースのスタイリング
後藤太志

2017.02.13

マラソンシーズンまっ只中、いままさにレースに向けて調整を行っている方も少なくないでしょう。今日はレースでベストパフォーマンスを引き出すためのスタイリングを、THE NORTH FACE 事業部でアパレルの企画に携わる後藤太志さんから教わります。

オンロードもトレイルも、線引きなく楽しむ

小学生の時からとにかく運動が好きで、中学生の時はサッカー部と上競技部を掛け持ち。陸上では中距離を得意としていました。スタミナもスピードもあったことから、「自転車をやらないか」と誘いを受けてスポーツ推薦で高校に入学したんです。自転車競技の分野ではなかなかの強豪校で、当時はインターハイにも出場しました。その流れで大学も決まり、もちろん自転車競技部に入部。当時は月間3,000〜4,000kmは走っていましたね。インカレ、全日本選手権にも出場し、一時は実業団に入るか競輪選手になろうかと思っていたほどです。

当時から競技と同じくらいハマっていたのがギアでした。自転車はなかなかリスクが高く、選手生命が短いんです。ですから卒業後はスポーツメーカーに入社してウエアやギアの開発に携わりたいと思っていました。念願叶ってゴールドウインに入社したのですが、そこで出合ったのがトレイルランニング。自転車はあくまでも舗装道がメイン。全く予想がつかない、人間の力が及ばない。そんな広大なアウトドアフィールドの魅力にとりつかれたんです。

現在はトレイルとロードを中心にランニングを楽しみ、休みの時はトレッキングに出かけることも。レースはオンロード、オフロードを問わず、2ヶ月に一度くらいのペースで出場しています。自分で企画したサンプルを着用してレースを走ったり、山に出かけたり、そこでの経験やインプレッションをフィードバックして商品に活かしています。仕事の延長線上に遊びがあり、遊びの中にも仕事の要素がある。だからプライベートの活動を大切にしています。

パフォーマンスを左右するレイヤリング

ここ数年、多彩なレースが開催されるようになり、ランナーにとって魅力的なコンテンツが増えています。いわゆるファンランナーも積極的にレースにエントリーするようになってきました。そんな時、ぜひ注目してもらいたいのがレース時のスタイリングです。シューズには気を配ってもウエアはおざなりになりがち。とはいえオンシーズンの状況を考えると、ウエア選びが結果を左右することもあるんです。ここでは気候・天候別のスタイリングをご紹介します。

1.気温が高めの晴天の場合

11月、12月とはいえ、晴天の日は意外に気温が高くなることも。そんな時は発汗量に注目します。ウエアは通気性、速乾性に優れたものを用意。天候が読めない時は晴天用と雨天用の2パターンを準備し、直前に判断しましょう。特にロングのレースでは入念すぎるほどの心配りが大切です。トレイルランニングの場合、山中ではあっという間に天候・気温が変わりますから、ランナーもレイヤリングへの意識が高いのですが、ロードとなると安心するのか手を抜きがち。たとえ気候が良くても、レース前の寒さ対策として軽量なウィンドブレーカーを持参しましょう。

《point item 01.アウター「インパルスレーシングジャケット」》

無駄を削ぎ落としてミニマルに仕上げた、わずか55g(Lサイズ)のウィンドブレーカー。手のひらにすっぽり収まるほどコンパクトになるので、走り出して身体が温まったらショーツのポケットに収納できます。ボディを半透明に仕上げており、ゼッケンの上から着用可能。

《point item 02.トップス「ショートスリーブレーシングクルー」》

肌触りの良いPOLARTEC®︎DELTA®︎で仕上げたカットソー。通気性と吸汗速乾に優れている上、肌面に張り付きにくいという素材特性があり、汗をかくシーンでも常にドライで快適な着心地を叶えます。オーバーヒートしづらい接触涼感機能を備えているので、予想以上に気温が上がってしまった時にも重宝します。繊維上のバクテリアの増殖を抑える防臭加工済み。

《point item 03.ショーツ「GTDレーシングショート」》

ストレッチ性、吸汗速乾性に優れたショーツで、幅広のストレッチメッシュ素材で仕立てたウエスト部に3つのポケットをあしらいました。圧迫感がない上、ポケットにジェルやスマートフォン、脱いだウィンドブレーカーまでを収納できるので、ウエストバッグも不要です。サイドにはPOLARTEC®︎DELTA®︎の切り替えをあしらい、通気性も確保しました。

2.雨天・荒天で気温が低い場合
雨天の場合、大切なのは身体を濡らさないことです。濡らすと身体が冷える、つまりパフォーマンスが落ちる。そんな状況に陥らないためにも、適切なレインウエアを用意しましょう。また、雨天で気温が低くても、ロードの場合は序盤の10kmあたりで身体が温まってきます。そうすると後半で多くのランナーがバテるんです。特にフルで4時間以上かかるランナーは、後半対策としてトレイルと同じ程度の汗冷え対策を行いましょう。まずは吸汗・拡散・速乾機能に優れたベースレイヤーやアンダーウエアを選ぶこと。THE NORTH FACEのフライトシリーズからは、軽さとコンパクトを追求しつつ、必要十分な装備を備えたアイテムがラインナップ。オンロード、トレイル問わず、フィールドでの快適性を高めてくれます。

《point item 01.アウター「ストライクトレイルフーディ」》
THE NORTH FACE史上最軽量(110g/Lサイズ)を誇るレインウエア。高いスペックの防水透湿素材(耐水圧20,000mmH2O、透湿性40,000g/m2・24h(B-1法))を使用しながらも、肌へのベタつきを軽減する3層構造になっています。さらに、ゼッケンが透けることで、ゼッケンの上から着ることができるので、レース中の着脱が楽になります。

《point item 02.トップス「ハイブリッドエンデューロクルー」》

前身頃に防風素材を配備したハイブリッド構造のカットソー。体幹部分を風から守ります。肌面には水分を保持しないポリプロピレンを、表面には吸汗速乾性に優れたポリエステルトリコットを配備。余分な汗を吸ってくれるので、どんなに汗をかいてもドライな状態を保ってくれる一枚です。このカットソーは南極遠征で培ったノウハウを100マイルレース用に落とし込んだもの。アウトドアに欠かせないドライな着心地のアンダーウエアと、吸汗速乾に優れたファーストレイヤー、防風機能を備えたアウターを1枚で表現したという一石三鳥のアイテムなんです。ランニング以外でも幅広いアクティビティで活躍するので、ぜひ試してみてください。

《point item 03.ショーツ「フライウェイトレーシングショート」》

ウエストのパワーメッシュストレッチ素材部分に配した6ポケットが特長い。レース中に必要なジェルやスマートフォンなどの小物をコンパクトに携帯できます。ショーツ本体は防風性と撥水性を併せ持ち、軽量で肌に張り付きにくい仕様に。

3.アフターレース
アフターレースは、酷使した身体を整えるための大切な時間。着心地はもちろん街でも着用できるデザイン性を兼ね備えたウエアがいいですね。

《[MENS]point item 01. アウター「ハイブリッドアルファフーディー」》
適度な保温性と動きやすさが魅力のPOLARTEC®POWERGRID™で仕立てたジャケット。タイトなシルエットながら通気性があるので汗によるムレも感じづらく、高いストレッチ性によりどんな動きにも追従します。行動時のミッドレイヤーとしても重宝する一着。

《[MENS]point item 02. ボトム「テックエアースウェットパンツ」》
高ストレッチのニット素材をダンボール状の3層構造にすることでデッドエアによる高い保温性を実現。肉厚なのに軽量で速乾性にも優れ、トレーニングから日常使いまで幅広いシーンで着用できます。

《[WOMENS]point item 01. トップス「リポーズVネック ハーフスリーブ」》
リポーズシリーズは、C3fitのリカバリー専用コンディショニングウエア。コットンライクな優しい肌触りと快適なストレッチ性を備え、長時間の移動でも、締め付けなどのストレスを感じにくく快適に過ごせます。

《[WOMENS]point item 02. ボトム「バーブライトパンツ」》
これ一枚でヨガ、ランニング、トレーニングまでをカバーする優れもの。細身に仕上げているので街着としても使える、アスレジャー的な一着です。

THE NORTH FACEはアウトドアブランドですから、アウトドアフィールドで使える機能を搭載したアイテムだけをリリースしています。僕たちが常に心がけているのは「デザインしすぎない」こと。シンプルでいつも同じようなデザインと思われるかもしれませんが、アウトドアウエアにおいて必要なのは、「素材や機能をデザインする」ことだと考えています。最高峰の機能を追求していけば、デザインは自ずと決まるはず。どんなに過酷な状況でもベストのパフォーマンスを引き出すお手伝いができれば、こんなに嬉しいことはありません。

  1. 後藤太志
    熊本県生まれ。高校、大学時代を通じて自転車競技に熱中し、インターハイ、インカレ、全日本選手権に出場。自転車を触る中でギアの面白さに目覚め、大学卒業後、ゴールドウインにてTHE NORTH FACE事業部でウエアの企画・開発に携わる。入社後にトレイルランニングを始め、トレランレースへの出場やトレッキングを通じてアウトドアの魅力に開眼。フィールドでの経験をウエアに落とし込むべく、オン・オフを通じて外遊びに取り組んでいる。

(写真 古谷勝 / 文 倉石綾子)

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