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日帰り登山の装備一式をご紹介 これで山登りを楽しもう! 

2019.07.31

8月には「山の日」も新たな祝日に制定され、本格的な登山シーズンに心躍るハイカーも多いはず。休日はほとんど山の中にいるという、THE NORTH FACE+ トキハわさだ店の川添奈緒美さんに、日帰り登山のギアを紹介していただきました。アイテムの選び方や収納まで、山行きの参考になるはずです。

dayhikegear

「今回紹介するのは、日帰り登山の一式です。だいたいどこの山に行くにも、こんな装備ですね。季節は6〜9月ごろ想定です。秋冬にはこれにダウンかフリースが加わるイメージです」

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キャップ:ゴアテックスキャップ
「今日は雨なので、防水のキャップをかぶってきました。かぶりが深すぎず、視界も狭くならないところが気に入っています。色は好きなカラーであるネイビーです。晴れの日には日除け効果の高いハットタイプのものをよくかぶります」

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時計:G-SHOCK
「時計は標高や距離が出る山用のものも使うことがありますが、通い慣れた山を歩くのにはG-SHOCKが水濡れも気にならないし、パッとつけられるので気に入っています。時間の文字表示も大きくて、見やすいのもいいところです」

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サコッシュ:ウォータープルーフショルダーポケット
「このサコッシュにはすぐに取り出したいものを入れています。リップクリームや日焼け止め、手ぬぐいにティッシュ、お菓子とか行動食ですね。完全防水ではないんですが、止水ファスナーで多少の水濡れは防ぐので、突発的に雨が降ってきた時にはカメラをさっと入れるなんて使い方もします。登り始めから下り切るまでずっとかけています」

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シューズ:クレストンミットゴアテックス
「このシューズは2代目。それくらい気に入っているんです。ザ・登山靴っていう見た目が好きで、雨の日に限らず山に行くときはいつもこれですね。防水はもちろん、グリップ力も高くて安心できます。超軽量というわけではないですが、私はこれくらいしっかりしたものの方が安定感があって信頼できます」

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おやつ&行動食
「行動しながら食べるのに、ラムネがいいんです。自分の中での定番ですね。行動食は、自分が好きなお菓子がいいと思います。自分が好きでおいしいものだと気分も上がります。私、小さい頃からこのラムネが好きなんです(笑)ヨーグレットっていうラムネも持っていきます。真夏でなければ、ブラックサンダー。夏はパウチに入ったカルピスを凍らせて持っていきます」

お菓子を入れる場所は?
「ザックのウエストポケットにお菓子や飴を入れてます。取り出しやすいのと、出たゴミをすぐその中にしまえるので」

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スタッフサック:GRANITE GEAR、SEA TO SUMMITなど
「ザックの中からすぐ目的のものを取り出しやすいように、スタッフサックにアイテムをまとめます。ご飯セット、衛生用品、などなど用途に応じて、色別にまとめておくとわかりやすいです。完全防水のものは少ないですが、撥水性が高いので安心して荷物をまとめられます」

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青いサック:ライトなど電気用品
「これは完全防水のサックなので、懐中電灯やヘッドライトなど濡らしたくないものを入れています。予備の電池も忘れないように。九州のこのあたり(大分)では『朝駆け』と呼ばれる夜中から登ってご来光を見に行く山登りのスタイルがあるんですが、登山口で仮眠してから登り始める時にヘッドライトはよく使います」

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黄色いサック:ご飯グッズ
「(上段左上から右下へ)コップ、コッヘル、ガス缶。(中段左上から右下へ)ガスカートリッジホルダー、オピネルのナイフ、スプーンフォーク、ライター、バーナー。ガスカートリッジホルダーは地面が凸凹しているときにガス缶を安定させるのと、冬に地面が寒くて火がつきにくい時にも重宝しています。ナイフはホットサンドを作った時に切り分ける用。フォークは山でカップラーメンを食べる時に使います。フォークとスプーンの両方を使いたいことって山ではよくあるので、二つがひとつになったものを持っていきます。ライターはバーナーの着火時に使います。バーナーの調子が悪い時に助けられます」

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赤いサック:コーヒーグッズ
「(左から右へ)フィルター、ミル、ドリッパー、豆の入ったキャニスター。コーヒーが好きでよく飲みます。山でもゆっくり時間があるときは挽いて淹れていますね。ドリッパーは軽くて折りたためて使い勝手はすごくいいんです。ミルで豆を挽くのは力がいるんですが、挽きたてってちょっと特別な感じがしますよね。豆はナルゲンボトルをキャニスターにして運んでいます。一人で山に行くときはもっと小さいサイズです」

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オレンジ色のサック:薬や衛生グッズなど
「(左から右へ)ビニール袋、エマージェンシーシート、薬、ティッシュ、ウェットティッシュ。山であると便利なグッズをまとめています。ビニール袋は急な天候不良の時に濡らしたくない物を守るのに。あるいは濡れた物を隔離するのに」

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ザックの雨蓋:アクセサリー類
「(上段左から右)サングラス、ソフトシェルのウインドブレーカー。(中段左から右)手ぬぐい、レイングローブ、トレッキンググローブ、ウール製グローブ。下段は収納用ポーチ。グローブはちょっと持ち過ぎかな、という感じですが、これは冬山での教訓を反映しています。手先はこんなにも冷えるのかと。いつどうなるかわからないのでグローブはこれだけの種類を、夏場の登山でも常に入れてます。ウールのグローブはトレッキンググローブと重ねて使うことが多いです。手ぬぐいは、汗をかく夏場には首にかけて使っています」

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ボトル
「(左)山専ボトル(右)ナルゲンボトル。ナルゲンボトルは日頃から水を入れたり、お茶を入れたりでよく使っています。口が大くて使いやすいのと、引っ掛けるところがあるので持ちやすいのも気に入っています。山専ボトルは保温力抜群なので、朝に熱湯入れていけば昼にカップラーメンを食べるのに困らないくらいです。テント泊の時には沸かしたお湯をこれに入れて使いたい時に使えるよう長時間保温もします」

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座布団とポール
「座布団があればご飯のときにどこでも敷いて座れます。ポールは特に一人で山に行くときとかは絶対に持ちます。仲間と行く時も1本は必ず。一人で行って足をくじいたら、自力で下山するのにトレッキングポールがないと大変です。荷物が多く重くなるテント泊のときもポールは活躍しますよ」

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リュックサック
「色に惹かれて選んだザ・ノースフェースの『テルス』です。2019年にモデルチェンジしたばかりです。雨蓋の容量がちょっと増えて、すぐ取り出したい物をたくさん入れられるようになりました。レインカバーの位置もセンターの内側、ファスナーをぱっと開くとすぐあって取り出しやすくなっています。これはウィメンズモデル(W)で、ショルダーハーネスのカーブの仕方や全体的な幅の細さがメンズとは異なっています」

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お守り
「これはお客様の富士山お土産としていただいたものです。去年自分でも富士山を登りましたが、日本一の山に登ったという感動がありました。きつかったですけど……」

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カメラ
「7年目を迎える相棒です。年季が入っていますが(笑)カメラは絶対に山に持っていきます。バシバシ撮りながら山を登ります。写真はインスタグラムにアップして楽しんでいます。今は星を撮ってみたいですね」

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C3fitのタイツ
「段階着圧が入ってて、血行促進作用があるタイツです。ずっと長時間歩いてると血が下の方に溜まってむくんだり疲れたりするんですが、それを軽減してくれます。タイツ自体にも紫外線カットがついてるので紫外線予防にも効果的です。あとソックスに関しては、ウールが入ってる物を選びます。靴を脱いだときの乾きが早くてさらっとしてくれます」

登山シーズンもいよいよ本格化。登山歴10年の川添さんの選び抜かれた山行き道具一式を参考に、あなたも自身の道具一式で快適な登山を!

  1. 教えてくれたひと…川添奈緒美
    大分県大分市生まれ。前職時代に始めた登山の虜となり、2014年からTHE NORTH FACE+ トキハわさだ店に勤務。九州エリアのイベントを統括し、11月には九重連山で「キッズネイチャースクール」を開催予定。売り場では現在HELLY HANSENを担当している。

(写真 丹野篤史 文 小俣雄風太)

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