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夢と実績を詰め込んだ! 琵琶湖バスフィッシングのタックル選び

2019.10.19

休日は必ずと言っていいほどバスフィッシングを楽しむ〈THE NORTH FACE MAN〉の梅野さん。最近通っているという琵琶湖での釣りに用意したタックルを紹介いただきました。一度は釣ってみたい夢溢れるルアーも、実績たっぷりの切り札ルアーも、ここに一挙に公開します!

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ロッドについて

今回は4本のロッドを持ち込みましたが、ずっと使い込んでいるのはそのうち2本です。釣りをしていく中で自分の好きな重さのルアーが出てくると思います。そしたらその重さに適したロッドでそのルアーをとにかく使い込んでみる。ひとつのルアーとロッドの組み合わせで釣りを続けることで、釣りの幅が広がりますよ。

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メインロッド 〈エバーグリーン IGTC-69MH スタリオンGT + カシータスMGL + ライン 14lb〉 

僕が一番使うのが、6フィート9インチのミディアムヘビーのロッドです。ブランドは違えど、この長さと強さを愛用してきました。このロッドは今江克隆さんというバスプロが監修したものです。彼が手がけるロッドはしょっちゅうモデルチェンジするんです。ついていけないなぁと思っていたんですが、それは彼がトーナメント(試合)の度に本当に必要なものを形にしているとある時気づいたんです。自分が本当に使いたいものを出している、というところが信頼できます。

以前九州にいた頃は陸っぱりでの釣りがメインだったので、陸っぱり用ロッド、というところも響きました。東レのT1100Gという新しいカーボンを使っているところも気になって。THE NORTH FACEも東レの繊維を使っていますから、そんなところにも注目しちゃいましたね。スピナーベイト、チャターベイトなどの巻物と相性がいいです。

ベイトフィネスロッド  〈シマノ ゾディアス 168L-BFS + アブガルシア Revo LT + ライン7lb〉

もうひとつのメインロッドがこれです。ライトリグや軽量ルアーをベイトで扱います。正直ハイエンドのタックルではありませんが、性能は十分です。スピニングを使う習慣がほとんど無くて、ずっとこれと69MHの二本立てであらゆる釣りをカバーしていました。

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琵琶湖用ロッド  〈エバーグリーン IGTC-611XMH グランドコブラGT + ダイワ タトゥーラSV TW ノーマルギア + ライン16lb〉

IGTC-69MH スタリオンGTの調子がよかったので、琵琶湖用にともう少し強くて長い竿を新調したのがコレです。アラバマリグのような、重いルアーを引くときに使っています。

スピニング  〈シマノ ゾディアス 262L + ダイワ レブロス + ラインPE0.8号 & 8lbのリーダー〉

琵琶湖であまりにも釣れなくて、スピニングタックルを最近増やしました……(笑) ライトリグ専用です。

ハードルアー

ケースは仕切りなしのものを使っています。これによってケース自体のサイズが小さくなり、ダッフルバッグ内の容量をとらなくなります。大きいケースに入れるとデッドスペースが気になるんです。動きやすさの面でもコンパクトなのがよいですね。

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一度使ったワームも、リグのままでまとめて入れておくと、再度使う時にすぐ取り出せて便利です。今回はベイトが細いという前情報があったのでルアーも全体的に細めのものを多く持ってきました。ワームもワカサギやアユ、ハスといった細長いベイトを食べているという想定です。存在感のあるハネモノ(左)は、朝イチトップで釣れないかな!? という期待を込めて投げてみました。まだ釣れたことはありません(笑)

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思い入れのあるルアー3選

上:OSPの〈ベントミノー〉。琵琶湖で水面に浮いたワカサギの死魚をバスが食べている状況があって、そこで爆発力を発揮したルアーです。水質がクリアでも魚が食い上げてきたり、ダムでも活躍してくれたりと釣れるルアーです。中:ジャッカルの〈ドーン〉。ホームグラウンドの筑後川でよく釣ったスピナーベイトです。思い入れがあります。下:ジークラックの〈スイングチャター〉。これは先週、琵琶湖で45UPを叩き出してくれました。コスパも良く釣れますね。ウィードの上の浅い泳層を引いていけます。トレーラーにはデスアダーを使用。

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ソフトルアー

左上:GETNETの〈ジャスターフィッシュ〉は最近、タフなコンディションで釣らせてくれたワーム。ネイルリグのフォーリングやゆっくり巻きで釣れます。どうしても釣りたい時に使うワームですね。カラーはアユが調子いいです。

左下:イマカツの〈ステルススイマー〉です。これは「いつか釣ってみたいルアー」ですね。全部フックがボディに隠れていて、バスが食った時に針が出る仕組みになっています。なので根掛かりもしづらく、ウィードの中を引けます。まだ釣れていませんが(笑)

右:depsの〈デスアダー〉はチャターベイトなどのトレーラーとしての使用が主です。塩が少ないので、ボロボロになりにくく、針持ちがいいです。

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琵琶湖ローカル! アラバマリグ

インパクトのあるアラバマリグは、〈ドリームエクスプレスルアーズ〉のもの。琵琶湖ローカルで、トーナメントでも勝っている庄司潤さんプロデュースのものです。ワームは推奨のジャッカルの〈i-shad〉の3.8インチ。琵琶湖ならではのセットアップ、一番のローカルルアーと言えるかもしれません。泳ぐ姿は小魚の群れ!

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アクセサリー類

左から右へ:フィッシュグリップ。ライギョやナマズが釣れることもあるので、その時用です。モバイルバッテリーは1日がかりの釣りの時に重宝します。ハサミとラインカッターはPEラインを切る時に。

上:メジャーは大きい魚が釣れた時にサイズを測ります。40UPかどうかを判定するときなど。下:ライフジャケット。ボート屋さんで貸してもらえるベストタイプは夏にすごく暑いので……。こういう腰に装着するタイプはラクでいいです。

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収納ケース

THE NORTH FACEの〈BCスクエアキャニスター 3インチ〉もともとはキャンプ用品を入れるようなマルチなケースですが、ワーム入れに使っています。ダッフルバッグにワームを乱雑に詰め込むと、カバンの中で散乱しちゃうんです。こういう大きさのケースでひとつにまとめると散らばらなくて良いですね。2インチ(8L)、3インチ(10L)、4インチ(12L)の3サイズある中で、これは真ん中の3インチ(10L)です。

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ウェア類

左上:レインウェアを入れたバッグ。THE NORTH FACEの〈キチャトナジャケット〉〈オールマウンテンパンツ〉が入っています。どんなに長時間雨が降ろうとも、釣りを続けるためのジャケットです。季節によってレインギアは3種類くらい使い分けています。〈クライムライトジャケット〉の出番も多いですね。

右:タオル。汗拭き用。日よけにもなります。釣りをしていると手を拭きたい状況も多いので、あると便利です。偏光グラスは〈サイトマスター〉。タレックスレンズを採用していて、よく見えます。レンズカラーはライトグレー。琵琶湖ではウィードの濃さを目視するのに必須です。目の保護という意味でも重要ですね。

左下:コットンのキャップ。昔から、カヤックや山のガイドさんの被っているキャップがものすごく褪せているのが、とてもカッコよくて。なので自分もこのキャップを2年使っています。少し年季が出てきているんじゃないでしょうか?

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バッグ

THE NORTH FACEの〈BCダッフルXS〉。ボートの時にはダッフルバッグが重宝します。サイズはシリーズで一番小さい30Lです。コの字型にフタが開くのが最高です。ジッパーを開ければ、内容物の全体が見えますから。

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アームカバー

〈C3fit〉のアームカバーです。日よけのために。日焼けは火傷と同じと言われます。ひどい日焼けをすると、体は内臓よりも皮膚を直そうとして体力を使ってしまいます。カラダの疲労を防ぐためにも日焼けは避けましょう。釣りをするときはこのアームカバーを毎回装着しています。

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楽しく釣りを続けるためのアドバイス

ボートの釣りは楽しいですが、そのフィールドでのローカルルールは守りましょう。琵琶湖で言えば、エリ(漁場)で釣りをしない、というのがあります。ルアーがエリに引っかかると漁師さんが迷惑します。あと、いい釣りをしたかったら、ボート屋さんのおばちゃんやおいちゃんの話をよく聞きましょう(笑)

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最近、釣りに限らずゴミを拾おうという動きがアウトドア界隈で増えてきたと感じています。自然に遊ばせてもらっている、とみんなが思うようになってきたからかもしれません。僕もフィールドに釣りもさせてもらっている、と感じていますし、できるときにゴミ拾いをするようになりました。THE NORTH FACEというブランドで仕事をすることでそういう意識が高まったのもあると思います。見方によっては偽善かもしれませんが、やらないよりは絶対いい、そんな風に最近は思います。釣りは楽しいことだから、その楽しいことを長く楽しめるように、ちょっとしたことでもできることはやれるといいですよね。

  1. 教えてくれたひと…梅野陽典
    福岡県出身。ザ・ノース・フェイス+ キャナルシティ店を経て、2018年よりTHE NORTH FACE MANの店長を務める。20代中盤にバスフィッシングの戦略性とゲーム性の高さに夢中になり、特に福岡・筑後川での釣りを熟知する。現在は日本最大のフィールド琵琶湖におけるパターンフィッシングを探求中。

(写真 田辺信彦 文 小俣雄風太)

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